理事長 ご挨拶
お陰様をもちまして当組合は、令和6年3月15日に設立50周年を迎える運びとなりました。これもひとえに皆様方のご指導とご鞭撻によるものと感謝申し上げます。
昭和から平成そして令和と変わりゆく時代の中、平成の時代にはインターネットが普及をし、社会が大きく発展するとともに、目まぐるしい変化が現在も日々起きております。ここ数年では新型コロナウイルスの世界的流行、ロシアによるウクライナ侵攻等、世界を大きく混乱に陥れるようなこともありました。
昨今ではエネルギーや原材料の価格高騰による物価高騰が国内経済に大きな影響を及ぼしており、先行きが見通しにくい状況となっております。
トラック運送業界は、生活のライフラインとして、経済活動、国民生活に不可欠な存在となっており、新型コロナウイルス流行時には、物流の維持が求められ、エッセンシャルワーカーとして国民のライフラインの維持という大切な役割を担いました。「標準的な運賃」の告示がされ、事業継続に必要なコストに見合った適正な対価を収受していくことが、ドライバーの確保に繋がり、しいては重要な社会インフラであるトラック運送事業の継続に繋がると期待されております。
その一方で少子高齢化などによる若年ドライバー不足が深刻化し、大きな社会問題になっており、生産性の向上や働き方改革の推進など、官民を挙げて課題解決に向けた取り組みが行われているところであります。燃料価格や資材価格の高騰が続くなか、時間外労働の上限規制が960時間迄となる、働き方改革関連法が施行される「2024年問題」も目前に迫っており、対応が待ったなしの状況です。
この厳しい状況を乗り越え、組合員事業者の経営基盤の強化を図るためには、協同組合の理念とする『相互扶助による相互支援』が何よりも不可欠であり組合員事業者が相互連携を深めつつ、より円滑な事業運営と諸課題の克服に向けた取り組みを行うことが重要です。
燃料の安定確保、廉価販売を基本とし、各種情報発信機能のさらなる充実を図るとともに、この先10年、20年、更には設立100年に向けて、今後起こりうる大きな変化に対応できるような安定した事業基盤を作っていくことが重要と考えております。 その上で、当組合がこれからも発展し、今まで以上に地域社会に貢献が出来るよう、既存事業の強化や新規事業の模索を続けていくとともに、組合員事業者・関係各位との『和』を大切にし、組合員事業者が一致団結をして事業運営を進めてまいります。
今後とも、諸官庁及び関係団体の皆様をはじめ、組合員各位のより一層のご支援、ご協力のほどお願い申し上げます。
川崎中央トラック運送事業協同組合
代表理事 髙橋 浩治